ホリエモンにはなれない!/起業の話
私がぼんやりと「起業しよう」と思い始めたのは新卒で入社して2年目。2006年頃です。
折しもライブドア事件があってホリエモンこと堀江貴文さんが逮捕された頃でした。
しかし、それでもホリエモンの残した「起業ブーム」や「投資ブーム」は健在でした。
私も多分に漏れず起業や投資のハウツー本を読み、会社員以外の生き方を模索していました。
しかし、それらの本を読んで入ってくる情報は、
・新しい仕事のシステムを作り社長になって従業員を雇う。
・開業資金は銀行から借り入れる(資金を引くためのノウハウ)
というようなものでした。
それが起業というものなのでしょうが、
20代半ばのただの会社員の私には、
「そんな壮大なアイディアもないし、
人を雇うなんて想像出来ないし、
そもそも借金するなんて、怖い…。」
と、なんだか起業がすごく自分から遠いもののように感じてしまったのでした。
起業=会社を興す、でっかいことをする、というイメージは今も根強いし、
社長になって大金持ちという「起業ドリーム」はいつの時代も健在でしょう。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのは、
「起業=大金持ちにならないといけない」ではない。
ということです。
起業したって収入は「自分が生きていくための最低限」でも良いのです。
起業には自分のしたいことが出来る楽しさや満足感、時間を調整できる自由さなど、
収入以外でのメリットが沢山あります。
収入がほどほどでも、起業でしか味わえない満足感や自由さを得ることが出来れば、その起業は大成功です。
雇用のプレッシャーや借金への恐怖は無視できるものではありません。
受け止めるにはそれなりの器や能力が必要です。
「起業にはリスクが付きものだから」と思い込むのでは無く、
自分にはそれを受け入れる器があるのか、それでも叶えたい夢なのかをよく考えないといけません。
自分はそんなリスクは無理!と思ったら、
起業のスタイルは人それぞれ。自分に合った起業方法を探ることがまず大事なのです。