読書が苦手な人が効率よく本を読む方法、教えます。
前回は、「読書が苦手な人が無理に速読を勉強しても意味がない」というお話をしました。
では、読書が苦手な人が効率よく本を読む方法とは何でしょうか?
それは一言で言うと、「全部読まないこと」です。
「知識を得る」ための読書では、最初から最後まで全ページ読む必要はありません。
「部分的に読む」コツを順を追って見てみましょう。
(1)「あとがき」を読む。
皆さん、本を読む時って1ページ目から読んでいませんか?
これがそもそも大きな間違いです。
本は1ページ目から読む必要はありません。
それどころか、1ページ目から読むことは無駄が多いのです。
大体の本は「まえがき」から始まりますが、この部分は「映画の予告編」のようなもので、作者の自己紹介や当たり障りのないことのみで核心の重要な部分には触れられていません。
対して「あとがき」は、「この本ではこういうことを書きたかった」とか「書いてみて内容を振り返って」というような「要約」が書かれていることが多いのです。
ですから、まずは「あとがき」を読んで本の全ぼうを知ってみましょう。
(2)もくじから「読んでみたい項目」を選ぶ
あとがきを読めたら、もくじを見て「読んでみたい項目」を決めましょう。
その項目が本の前半かとか後半かなどは関係ありません。
自分が興味をもった見出しであればどこでも良いので、まずはその「一項目」だけ読んでみましょう。
最初の「一項目」を読んだ後は、他に気になる項目があればそこも読みます。
気になる項目がなくなったら、その本はおしまい。次の本を読みましょう。
もし最初の一項目でさほど興味を持てなかった場合も、それでOKです。それでその本は終わりにして次の本に移りましょう。
以上です。
実際に読む中でその他の注意点も出てきますが、まず「入門編」としてはこれで十分です。
「部分的に読むなんて、知識の取りこぼしがあるんじゃないか。」
「一項目だけでやめるなんて勿体ない。」…と思うでしょうか?
よく考えてみましょう。
「全ページ読もうとして挫折して1つも身につかない」読書と、
「一項目しか読んでないけど、そのページの内容は身についた」読書。
どちらが有益でしょうか。どちらが勿体ないでしょうか。
そして重要なことは「知識が身についた」ことが「誘発剤」になるということです。
ひとつでも何かに興味を持ち、少しでもその知識を身につけたら、「なぜこうなるんだろう?」「もっと知りたい。」という気持ちが湧いてきます。
その気持ちが生まれれば、自然と興味ある項目、興味ある本が増えていくはずです。
知識を得るための読書の第一歩、皆さんも始めてみてはいかがでしょうか。