簡単な価格設定方法、教えます。/起業の話
一から仕事を作る時に多くの方が悩むのが「価格設定」です。
高すぎるとお客さんが来てくれないかも。
安すぎるとやっていけるのか不安…。
平均的な値段だと他社と代わり映えしない…。
目に浮かぶようですね。
でもこんな風に悩まなくても、価格設定ってもっと簡単なんですよ。
「自分のつけたい値段」をつければいいのです。
いい加減なアドバイスに聞こえるでしょうが、きちんと理由があります。
まず一つ目の理由は「お金の価値感はお客さんによって異なる」からです。
これは簡単ですね。
給料の安い人や節約好きの人は5千円を高いと思うし、
一方でお金持ちの人は1万円を「たった1万円」と思います。
そして、もう一つの理由は「大切なのは価格よりもサービス(商品)」だからです。
この2つ目の理由が重要で、起業で一番大切なのは「あなたが何をお客様に提供できるか」であって、
価格は二の次だということです。
例えば1回2千円の英会話学校と1回1万円の英会話学校があったとします。
最終的に英語が話せるようになれば、どちらに通っていようと「通って良かった」になるし、
話せるようにならなければ「時間とお金をムダにしたなぁ」と思われるのです。
それでも「同じサービスならやっぱり価格が安い方がお客さんが来るんじゃないか。」と思う方もいるでしょう。
でも、それで低価格に走るのは「一番やってはいけない起業の価格設定」です。
特に初めて起業する方はこの「低価格の罠」にはまりがちです。
値段を高くしてお客さんが来なかったら怖い、という不安。
さらに、起業始めの
「好きな事をしてお金が貰えるだけで有り難いんだから、価格は低くても大丈夫!」
というテンションで低価格に走ってしまうのです。
当然ながら、誰でもテンションが下がってくる時はあります。
事業というのは一時のことではなく「継続」していくものだと肝に銘じましょう。
更に恐ろしいのは、客単価を下げてしまうと「集客の必要性」が上がってしまうということです。
いかに集客するかは個人事業主が一番頭を悩まし、お金も出ていきやすい部分です。
せっかくお客さんが来てくれても「あぁ、でも今月は後○○人は来てくれないとやっていけない…」
という気持ちになってしまうような環境は良い環境とは言えません。
集客の苦労に頭を悩ますくらいなら、初めから現実的な価格に設定しておくべきなのです。
だから価格を決める時は、自分のつけたい=自分が納得できる価格をつけてしまえばいいのです。